とりあえずオーラスで

~ヲタクのツンデレぐるめ日記~

Michel Bras TOYA Japon (ミシェル・ブラス トーヤジャポン)

 

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洞爺湖の近くにある一流ホテル「ザ・ウィンザーホテル洞爺」でランチ♪

周りは何もないような小高い丘の上にあるホテルなので、車がないと来れません。ホテル敷地内の駐車場に車を停め、ホテル入口まで更に坂を登る…この坂が地味にしんどい(笑)

 

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ホテル入ってすぐのロビーは大きな窓があって凄く開放的で素敵な空間♡洞爺湖を一望できます♪

ロビーを抜けた所にあるエレベーターより11階にあるレストランに向かいます。

 

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今回お邪魔するのはミシュラン3つ星フレンチ「ミシェル・ブラス トーヤジャポン」

なぜ、今回北海道旅行でわざわざ洞爺湖まで来てフレンチを食べる事になったかと言うと、以前テレビ番組で紹介れていたのがきっかけ…。本店がフランスの郊外、車で何時間も行った現地の人でもなかなか行かないような超田舎のラギオールという所にあるそうだ。シェフのミシェル・ブラス氏は自然から料理を創作する料理人と称され、ラギオールは自然豊かでそちらで育った食材を使用するというのが最大のこだわりらしい。その唯一の海外支店が日本の北海道はココ、洞爺湖にあるというのだ!なぜ洞爺湖かと言うと、北海道の大自然がラギオールに似ているので、同じ環境下で育てた食材を料理に使えるからとテレビで言っていた。

日本にもあるというのを聞いて(フランスには行けないし)いつかは是非とも行きたいと思っていたので、今回どうしてもと友達にワガママを言って来ることになった。3週間前くらいに電話にて予約してルンルンで向かいました♪

 

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重厚感のあるドアを開け店舗に入り予約名を告げると、更に奥のテーブルまで案内してくださります。入口の重厚感のある雰囲気とは一転して、ナチュラルテイストのシンプルで明るい空間で、テーブル間も広いので他のお客さんも気になりません。そしてこちらからも洞爺湖が一望できます♪ロビーより高い位置だからもっと綺麗に見えますね。行った時は平日だったからか、他に1組お客さんがいただけで静かでゆっくり楽しむ事が出来ました♪

ドレスコードは一応ありますが、そこまで厳しくはないようです。予約の際に伺うと、サンダルやTシャツはNGとの事だったので、カジュアルエレガンスくらいかな?ちなみに私達は綺麗めなワンピースにヒールを履いて行きましたが、特に何も言われず。結婚式より気合入れない程度の服でいいんじゃないかな(笑)

 

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テーブルにはお皿・ナプキン・グラス・カトラリーなどがセットされていて、このカトラリー(スプーン・フォーク・ナイフ)が美しい事!「M.BRAS」の刻印もされています。というのも、ラギオールはソムリエナイフで有名な村でもあります。ずっしり重みのあるスプーン・フォークに切れ味がいいナイフ…普通は料理ごとに替えますが、1本をそのまま使い回しますそうです。ミシェル・ブラスの故郷であるラギオールでは一生に一本質の良いナイフを持ち、手入れをしながら生涯同じナイフを使い続けるという伝統があるらしく、こちらにおいてもその伝統に従って、食事の最後まで交換されずに使うそうです(料理でついたソースなどの汚れはパンで拭って綺麗にします)。こちらにもこだわりが感じられますね~。ちなみにこのカトラリーは販売もしているそうですが、高くてとてもじゃないけど私は買えません(笑)

 

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メニューはその場で決めていいのですが、全員同じコースを頼まないといけないとの事。

ランチは12,000円とこちらでは一番お安いコースもありますが、名物のガルグイユーが付いていないとの事なのでせっかくなのでその上の18,000円のコースにしました~正直この位の値段が限界だ…(笑)コースの他に単品メニューもあって、そちらでもガルグイユーが頼めますが単品価格を見たらなんだか気が引けますね(笑)ですが、取り分けるので大丈夫なようでしたら単品注文でもいいかもしれません。

注文の際には苦手な食材やアレルギーの有無など丁寧に聞いてくれました。

 

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『焼きリンゴ』1,200円 (オススメ度:★★★★☆)

飲み物はアルコールからノンアルコールまで普段見ないような珍しいものが様々。運転もあるので私はノンアルコールのフレーバーティーを注文。

ほうじ茶をベースに生姜・焼きリンゴが入っているそうで、焼きリンゴの甘くも香ばしい香りがほうじ茶の柔らかい味わいとマッチしていて美味しい~!生姜はあまり感じず、飲みやすくなっています。

ちなみにお水はガス入りか無しかの有料のもののみですのでご注意を。こんな場所なら当たり前なんでしょうが…(笑)

 

『Rencontre(menu b)』18,000円 (オススメ度:★★★★★)

そして今回のお目当てでもあるメインのコースです。

 

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アミューズ1品目「コックームイエット」

まず最初にアミューズアミューズはメニューには書かれていない料理となります。

こちらはラギオール地方の家庭料理だそうです。ミシェル・ブラス氏が子どもの頃によく食べていた卵料理だそうで、添えられたそば粉のパンにつけて食べるものよし、スプーンですくってもよしとの事です。卵の殻の中に卵黄と生クリームの緩いスクランブルエッグが入っていて、トロッと滑らかで非常にクリーミーで濃厚♡添えられた棒状のパンは黒ごまが練りこまれたパンというよりはクッキーのようでした。

 

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目の前にある石に刺さったオブジェみたいなものは、まさかのパン!

けしの実が練りこまれた薄いせんべいのような生地は手でちぎって食べます。パリパリと香ばしくて、パンというよりはスナックのような感覚でいただきました。

 

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そして更にここでサプライズ!なんと来たときにテーブルの端に置いていた包みがパンだったらしく、なんとそのパンには名前が。全然サプライズとか頼んでないんだけど?!(笑)

直径20cmぐらいのハード系パン・シャンピニオンには予約名が書かれているだけなんだけど、すっごいテンション上がるwwww予約した方だけの新サービスみたいですね。喜んでいると「記念に写真を撮られますか?」と言ってくださったのでバシバシ写真を撮り、その後一度パンを引いてカットしたものを持ってきてくれました。

味はまあ普通かな?ハード系のパンがあまり得意ではない私にとっては、ちょっとボソボソとした感じで美味しいという概念ではなかった(笑)←

 

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バターにはミシェル・ブラスのシンボルマークであるハーブ「シストル」が象られています。

バター自体は北海道十勝産で凄く美味しい…バターだけ食べていたい♡←

 

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アミューズ2品目「セップ茸のタルト」

写真は3人分で、1人1枚ずついただきます。添えられた1輪のマーガレットが可愛い♡

口元に近づけただけでセップ茸のきのこのいい香りがします!味付けはお塩とシンプルですが、セップ茸の風味が感じられて美味しいです。タルトというよりはサクッとしたパイ生地の軽い1品です。

 

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アミューズ3品目「トウモロコシのスープ」

こんなにもトウモロコシの甘みが引き立つスープがあるのかと感動!カップの上には薄焼きしたパン、そしてその上にリードヴォーのムースが乗っています。崩してスープに混ぜて食べるもよし、別々に食べるもよしだそうで、私は途中から混ぜて食べました。そのままのスープも非常に美味しいですが、混ぜてもコクが出て更に美味しかったです♪

 

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「現在では“クラシック” 若野菜で仕上げたガルグイユー 発芽豆&ハーブ、香りをつけたレドプール」

今回来店した目的とも言える料理!これを見に!食べに!来たようなもの!!(笑)←

ガルグイユとは、もともとジャガイモと生ハムなどを煮込んだオーブラック地方の郷土料理。ミシェル・ブラスはそれをその土地の野菜を使う基本はそのままに、四季折々の20~30種類の香草や若野菜30~40種類、野の花、きのこなどそれぞれに最適な調理法で仕立てた、ミシェル・ブラスを代表する料理。代表料理とあって、なんとまあ美しい事でしょう♡

こちらに使われている野菜やお花・ハーブなんかは毎朝、契約農家に行って収穫しているんだとか。フレッシュで色鮮やかな何十種類も食材たちが何層にも重なり合って、絶妙なグラデーションを作り上げている。まさに芸術作品!!温かいものや冷たいものもあったり、数種類あるソースも色鮮やかで色々な発見がある一品となっております。しかしながら、味はお花やハーブなどは苦いものも多く好みが分かれそう…種類によっては苦味が結構強くて、私は苦手でした…目で楽しむ料理だ…。

 

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津軽の入江より 黒砂糖でポワレしたアワビ アーティチョークビオレ&若い玉葱 私たちの庭のバジル」

メインの魚料理は小ぶりのアワビがまるごと1個。アワビ好きの私歓喜!!(笑)アワビは絶妙な火入れで柔らかく、黒砂糖の風味は気持ちほんのり甘いといった感じ。玉ねぎは甘かったですが、このバジルはちょっと苦かった…。

そして、サプライズのパンの他に違うパンも運ばれてきました。

 

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「滝川より 鴨肉のロースト&桜の木でスモークして ターサイ&焙じたノワゼットのジュ」

メインの肉料理は北海道産鴨肉は低温調理で。低温調理なのでパサつきはなくしっとりと、臭みもなく食べやすいです。砕いたナッツとヘーゼルナッツ風味の泡が香ばしくも甘くて不思議な感じだったけど、鴨肉に良く合っていました。くるくると巻かれたターサイという野菜は、瓜のような食感で味こそあまりしませんがワンクッションになってていい仕事してます♪

 

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そしてこのお肉料理と一緒に付け合せとして出てきたのが「アリゴ」というオーブラック地方の名物料理。

チーズにジャガイモのピュレ・牛乳・バター・ニンニクを加えて練り合わせたもので、スタッフさんが目の前で取り分けてくれるという演出。これが伸びる伸びる!さながらトルコアイスのよう(笑)伸ばした後はくるくる巻いてお皿に取り分けてくれます。

見た目はシンプルなのですが、普通のマッシュポテトと違い、チーズのコクとニンニクのパンチ力があって美味しい!めちゃくちゃ気に入りました♡お肉料理の付け合せという事で、アリゴと一緒に鴨肉のロースト・ターサイ・ヘーゼルナッツを食べるの最高!!

 

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「フランス&北海道産のチーズ」

チーズワゴンにて10数種類の様々なチーズが運ばれてきました。凄い壮観!!

フランスをはじめとした欧州産のチーズと北海道産のチーズたち…見慣れない&聞きなれない名前のチーズばかりですが、スタッフさんが1つ1つ丁寧に説明してくれます。このチーズの中から自分の好きなもの好きなだけ選ぶ事が出来るらしく「全部!」と言いたいところでしたが、既にお腹がいっぱいだったので厳選して…それでも8種類もいただいちゃいましたけどww

 

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フレッシュタイプ・ウォッシュタイプ・ハードタイプ・セミハードタイプ・青カビタイプ・白カビタイプ・シェーブルタイプとあり、その中から8種類。付け合せはレーズンとアプリコットのピュレ、くるみ入りのパン。

白カビチーズが好きなので多めに取ってもらいました。全体的にかなり本格的なチーズなので、チーズが苦手・あまり得意ではない方はちょっと厳しいかも…。そんな方にはフレッシュチーズがおすすめかな?周りが黒くなっているものは炭が練りこんでいるそうです。牛乳よりクセが強いとされる山羊乳チーズは、クセはありますが思ったより食べやすくコクがあって美味しかったです♪珍しいのは周りがピンク色をした日本酒で洗ったウォッシュチーズ!これは独特な風味で上級者向けですが、一風変わって良かったです。比較的、欧州産より北海道産の方がクセが少なく食べやすかったように思います。

 

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続いてまたもやジェラートと大量のワッフルコーンが乗ったワゴンが運ばれてきました。

これも写真で見ていてガルグイユの次に楽しみにしていたメニュー!!スタッフさん曰く、ミシェル・ブラス氏はサプライズが好きな方で、このジェラートワゴンもある日突然やろう!と言い出して特注したものらしく、このワゴンは世界でフランス本店と日本との2台しかないとの事(笑)そちらもその場でアイスを盛り付けてくれます♪

 

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ソルベ・アイスクリーム・ムースが5種類があって、これも好きなものを好きなだけ選べます。せっかくなのでと全種類、3人なので各2個ずつ、計10個のアイスをいただきました(笑)本当お腹いっぱい~(笑)

全ての種類は覚えておりませんが、メロンのソルベ、バニラのムース、玄米のアイスクリームなんかがあった気がします。美味しい!っていうよりは独創的な新感覚なアイスクリームでした。

 

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「81年オリジナルクーランの解釈をもとに 豊浦イチゴの流れる暖かいビスキュイショコラクーラン ここで採れたルバーブのソルベ」

ジェラートでテンションが上がっているところにもう一つ運ばれてきたデザート。クーランとは流れ出るという意味があるデザートらしく、ビスキュイにナイフを入れると、中から温かいソースが流れ出てアイスクリームと絡まります♡さしずめフォンダンショコラと同じ原理です(笑)ショコラのビスキュイが薄いのでサックリとした軽い口当たりで、中のイチゴのソースが割とサラサラしています。この甘酸っぱい風味とルバーブソルベのさっぱりとした風味がマッチして重くないのがいいですね♪

 

以上の食事が終了した頃、「お茶などいかがですか?」と…。

こちら別料金になるんですが、断る雰囲気でもなくお茶をいただくことにしました。

 

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すると少しして「こちらへどうぞ」と、食事をした場所の隣にあるサロンへ移動。

 

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『紅茶』1,000円 (オススメ度:★★★☆☆)

そちらで食後のお茶と小菓子をいただきます。わざわざ移動までしてすごいね!

キウイとりんごのノンアルコールカクテルは後味さっぱり。白い陶器に入った紫の粒粒はスミレのキャンディー。お口直しとして、指でつまんでいただきますがスミレの香りが鼻から抜けて結構クセになる♪三角柱のものは砂糖菓子で、中にリキュールがはいった大人のお菓子でした。

 

ここまでで所要時間約3時間。ランチでなんと3時間…!

時間と心と財布に余裕のある時にくるべき場所という事なのか…(笑)←

 

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そして最後に女性だけのお土産を配っているらしく、ココナッツのクロッカンまでいただきました!

メレンゲ菓子になるのかな?サクサクと軽い食感で香ばしくて美味しかったです♪

 

さてさてお会計はサービス料10%プラスして、3人で74,040円なり。

高いけど、予想以上にボリュームがあるし様々なサプライズもあって大満足!!

スタッフさんが凄く気さくな方で、こんな若輩者でも丁寧に説明してくださりましたし、逆に柔らかい接客で見るからに高級レストラン慣れしてないであろう私達でも気にせずに食事する事が出来ました♪値段と場所を考えたら、人生で一度の経験なのかな(もう行く事はないのかな)と思うけど、とても贅沢でいい思い出になりました。御馳走様でした。

 

・Rencontre(menu b) 18,000円

・焼きリンゴ 1,200円

・紅茶 1,000円

 

満足度 79点 ( 味:7 ボリューム:7 コスパ:5 接客:7 雰囲気:7 )

 

北海道虻田郡洞爺湖町清水 ザ・ウィンザーホテル洞爺11F

TEL:0142-73-1159

営業時間:12:00~14:00(木曜日休み)、18:00~21:00 ※予約制

定休日:水曜日

駐車場:有り

公式HP:http://www.windsor-hotels.co.jp/ja/restaurant/michel-bras/

食べログhttp://tabelog.com/hokkaido/A0108/A010801/1000137/